「お金を払うから1位にして下さい」
商品やサービスを紹介する
ランキングサイトに、こう頼む
企業が相次いでいます。
下位になった企業がサイト側を訴える事例もあるそうです。
どうしてそんなことが起きるのでしょうか?
神奈川県無いの男性に昨年、こういうメールが届いたそうです。
「1位5千円、2位3千円、3位1千円。特別報酬キャンペーン実施します。」
男性は服やバッグなど身近な生活用品を実際に使って紹介するサイトを運営していて、
閲覧件数は月数万件を誇っているそうです。
メールの送り主は、サイト経由で商品が売れるたびに1430円の報酬を払うサプリ販売業者なのですが、
ランキング形式の紹介で上位に掲載したら報酬を上乗せする、という事です。
この男性のもとには職業紹介業者から
「1位なら5千円にアップ」
占い業者からは
「1位で3千円から6千円」
といった依頼が相次いでいるそうです。
収入が増える可能性もあったのですが、男性は
「自分がよいと思わない商品を1位で紹介するのは、
うそを伝えること」
と考えて依頼をすべて無視したそうです。
ただ、
「これだけ来るということは、
報酬につられるサイトがあってもおかしくない」
と想像したそうです。
男性が自身のサイトに掲載するのは、
商品が売れた場合に企業から報酬がもらえる
「成功報酬型」
の広告です。
「アフィリエイト」
とも呼びます。
広告会社などで作る日本アフィリエイト協議会(横浜市)には一昨年ごろから、
「上位掲載の依頼が来ているがどうすればいいのか」
といった内容の相談が寄せられているそうです。
協議会は
「やらせランキング」として、サイト運営者に注意を呼びかけています。
協議会によると、日本語の
アフィリエイトサイトは
推計約500万あり、
商品やサービスのランキングを掲載するサイトも目立ちます。
企業がお金を払ってまで1位になりたがるのは
「1位と2位では販売効果が5倍以上違う」(広告会社)
ほど、商品の注目度に差が出るからです。
確かに、一番上で検索されるのと何ページも後ろで検索されるのとでは、
商品が売れる割合も大きく変わると思いますし、注目度も変わると思います。
でも、それを情報操作で良い商品が売れない事になるのはいけないと思いますね。